
■織田信成が飲酒運転で涙の謝罪■
フィギュアスケートのホープ、織田信成が27日未明、酒気帯び運転の疑いで検挙された。大阪・高槻市内をミニバイクで帰宅中に検問で摘発、同日午後の会見で謝罪。もちろん大量の涙のシャワーのオマケつきだった。
以前、「戦国三武将で有名なホトトギスの歌を詠むなら・・」、とのインタビューで、「鳴かぬなら それでいいじゃん ホトトギス」と詠み話題となった。後に、「ここ一番でどうしても勝ちきれない自分の甘さ」を反省し、「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」と修正したという逸話がある。
「それでいいじゃんホトトギス」にしても、酒気帯び運転にしても、20歳前後の青年にとっては、非常識このうえない大事件といワケではない。しかし、国を代表するスポーツ選手となると大問題になってしまう。有名スポーツ選手という存在も大変だ。
彼の場合は、それだけではすまない。特殊なキャラ設定が用意されているからだ。
織田信長という日本史最大の英雄の末裔であること。豪傑な武将とは正反対の優雅なフィギュアスケートという競技の選手だというギャップ。加えて、異常に緩い涙腺の持ち主であること、だ。
これだけ道具立てが揃ったキャラクターも稀だ。ちょっとした作家でも考え付かないほど濃いキャラクターである。やはり、“天然モノ”はスゴイ。
“多汗症”といわれる人がいる。
秋の涼しいオフィスで、ごく普通にコピーをとっているだけでも、手に大量の汗をかき、紙がベショベショになってしまうという人もいるらしい。織田選手は、実は“多涙症”だったりするかもしれない(そんなのがあればの話だが)。
しかし、涙腺が弱いのと感受性が豊かなのは、かならずしも同義語ではない。
感受性が強くても、無表情な人もいる。冷徹な鉄面皮で有名な男が、実は心優しいヤツだった、なんていうことがよくあるじゃないか。彼はただ、顔の表情の筋肉の動かないだけなのだ。
織田選手の涙に惑わされてはならない。
本当は実に、冷静沈着でクールな男なのかもしれない。オリンピックの金メダルを目指し、それ以外に興味のない冷徹な行動家だという可能性もある。
その人が、ただ“多涙症”であるだけなのかもしれない(そんなのがあればの話だが)。
もしそうだとしたら、頼もしいことこのうえない。



