似顔絵川柳byイラストレーター・ヨネヤマフミアキ@アトリエ ユーティリティ1
政治、芸能、スポーツ・・。さまざまな分野の似顔絵に、独自の切り口の川柳のコラボレーション。ほぼ毎週、土or日曜日に更新しようかなと思っていましたが・・・。テキトーにやってます。
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名伯楽の真骨頂〜野村克也
野村克也_楽天

■楽天・好調開幕スタート

楽天が好調だ。開幕4連敗の後、7連勝した快進撃、一時は初の単独首位にも立った。首位争いをしてもおかしくないチームに変貌した。就任3年目。田尾監督時代からみると、短期での急発展を遂げた野村監督の力量はスゴイ。チーム状況も、“万年最下位”という名の濃霧が散り、好天が見えてきた。

稀代の名伯楽のモットーは適材適所であるという。個々の人材の長所を見抜き、各人が最も輝く場所を提供する。

人は誰でも長所を持つ。
しかし、長所短所というのは、個人個人の主観で変わる。いや、人とういうのはただ存在しているだけ。周囲が勝手に自分たちの状況や都合で価値を変えているに過ぎない。

赤い花がどんなに美しくても、周囲にウンザリするほど赤い花が咲いていれば目立たない。
花ぶりが大したものでなくとも、薄汚れた部屋にあれば異彩を放つ。
世の中のものはすべて相対である。絶対的な真もなければ、善も美もありえない。整理整頓、組み合わせ、強弱のバランスで如何様にもなる。指揮官の醍醐味はそこにある。

「醜いアヒルの子」という童話がある。
これは単に、「変わり者だった子供が成長するにつて美貌を獲得し人生が変わった」というだけの話ではないと思う。「まったく同じ人間でも、今までと違った場所、違った仕事、違った人間関係に移った途端に輝きだす場合がある」ということの暗示を含んでいるのではないか。


バレエの熊川哲也は、幼少の頃から親にバレエを英才教育で叩き込まれたわけではないらしい。いくつかスポーツを渡り歩き、バレエで初めて「これだ」と閃いたという。
漫才の「やすしきよし」の横山やすし。それまで何人もコンビを組んでいたが、すべて彼の凶暴ぶりで解散。やすきよでブレイクするまでは、長続きしない単なる問題児だった。

これらはまさしく化学反応だ。醜いアヒルの子が、「誰でもある日突然、劇的に変化する」可能性があることを示した好例。野村克也は、人為的に選手を開花させる場所を与えることの達人なのだ。

しかし。
安楽な状態のなかでは、問題意識も萎み、化学反応のチャンスにも気づかない場合が多い。
保護状態では、アンテナがどんどんさび付いてくるからだ。豊富な資金があるわけでもなく、超目玉選手が最初から存在しない球団だからこそ、野村の腕の見せどころがある。

その一方、恵まれているが故にアンテナがを錆付かせている球団もある。
歴史や伝統、プライドがまるで皮下脂肪のようにベットリと張り付き、むしろ“智慧を発揮する余地”を与えてもらえない球団だ。欲しいと思う前に玩具を買い与えられる金持ちの子供みたいで、それはそれで可愛そうでもある。

「こういう野球しとれば将来性ある」
前向きな発言が増えたノムさんの采配に、多く視線が注がれ楽しみだ。
え?どこからの視線かって?
楽天だけに、“ネット”越しでしょうか。

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