
■日本ハム:中田翔、開幕2軍決定
金のなる木を持ち上げた後は突き落とす、そうすりゃ二度オイシイというわけか・・・。
世の中には、早咲きの人と遅咲きの人がいる。
そして長続きする人と続かない人がいる。
早咲きの人は、社会的貢献と地位名声に加えて若さを持つので華やかな人生に見える。
遅咲きの人は、世間を良く知った上での社会的貢献なので、シッカリした人生観を作れる。。
長持ちする人は、そのたゆまぬ研鑽で実績を積み上げ、続かなかった人は、一瞬であるゆえの輝きがむしろ詩的イメージを残したりもする。
早熟長持ちタイプが実績面では最も優れているのは当然だ。彼らは着実に記録を積みあげ、名選手の誉れを確実にし殿堂入りしたりする。若いときから半世紀の間、権力を握り続けたフィデロ・カストロのようにさまざまな実績を後世に残す。
早咲き早世にも味がある。一瞬であるがゆえに鮮やかに闇を切り裂く流れ星のような鮮明な記憶を人々に残すのだ。彼らがもし、天才的な技能に加えて端正な容貌を持てば詩的効果は倍増、新撰組の沖田総司的存在となるだろう。
高卒ルーキーでいきなり16勝をあげた巨人の堀内恒夫。牙を向く列強団をなぎ倒しエースとして君臨、200勝を達成した。引退時の言葉が「才能だけで野球をやった」。“早咲き長持ちの絢爛たる花”といえる。
社会人からプロに入団後いきなり16勝をあげた日ハムの木田勇。主たる賞を総なめにし、シーズンオフには「青春アイ・トライ・マイ・ベスト」という歌まで吹き込む大型ルーキーだった。しかしその後は伸びず、結局それが「ベスト・オブ・ヒズ・ライフ」。まさしく“早咲き早世の花”だ。
プロ入団7年目にしてうようやくレギュラークラスになるも、中日、オリックスと渡り歩き、楽天を新天地として、40歳にして二冠王に輝いた山崎武司は、遅咲き長命タイプだろう。
151キロの驚異的な伸びのある速球デビューし、高橋由伸に「今までで一番すごいストレート」と言わしめたした中日の中里篤史。しかしその後、度重なるアクシデントで勇姿を見るのは稀に・・・。線香花火のような“一瞬のあだ花”となるのか・・・。
「記録より記憶」という言葉もある。だけど記憶だけでは飯は食えない。詩ばかり歌っていたのでは生きてはいけない。醜く、おどろおどろしく、ネトネトした嫉妬と憎悪と計算高さも、世間で生きるにはついてまわる。だけど時には、―いやだからそれゆえ、人はポエムを必要とする。
大部分が茶色と緑色の樹木のなかに、ごく稀に鮮やかな赤や黄色の花が咲くから胸ときめかすのだ。早咲き遅咲き、長命短命、さまざまな花に惹かれるのだ。
中田翔。これから一体、どんな花となるのだろうか。
前評判とは裏腹に、現時点では活躍どろこか、一軍入りも厳しい状態。
「ホームラン10本行きたいッす」
強気もさすばに陰潜め、今頃彼こう呟いているに違いない。
「そんな言葉はもう、ナカッタことにシヨウ・・・っす」。



